第4期 松本大学地域づくりコーディネーター養成講座
「知る」基礎講座
■第1日目
いよいよ開講しました「地域づくりコーディネーター養成講座」。
11月22、23日の2日間は「知る」基礎講座として、
・講座のねらい
・地域づくりにおけるコーディネーターの必要性とその役割
・ワークショップ
・フィールドワーク
を行いました。
進行役の松本大学の福島先生は長く地域づくりに関わってきているプロフェッショナルです。
いろんな事例をお持ちで、地域づくりに関わっているいろんな人をご存じです。
参加者は自営業者、行政職員、地域おこし協力隊、松本大学学生など20代〜60代の男女合わせて20名強。
バラエティに富んだ参加者です。
みなさんそれぞれの地区でまちづくりに関わられており、これから活動を大きくしていくためや、活動に行き詰まっている等さまざまな目的で参加されています。
共通して、じぶんたちが住んでいる地域を元気にしていこうという想いの人たちなのでワークショップなども盛り上がりました。
これだけの人たちとつながりを持てたことはとても貴重で、知り合いが増えること、つながることは、お互いに教え合ったり、助け合ったり、大切な財産です。
コーディネーターとして重要なことの1つに”人脈”と福島先生も言われていました。まさに今回の講座はその人脈づくりの場でもあります。
最近の地域コミュニティで不足しているものに“サンマ”があります。
サンマ?って魚じゃないですよ。”仲間・時間・空間”のことです。
仲間作り、活動を行う時間の捻出、活動する場の提供といったところです。
会社組織と違って地域づくりは誰か強力なリーダーのもと指揮命令を発して進めることはできません。
地域のさまざまなスキルや利害関係を持った人たちを調整しながら進めます。
そこで必要になってくるのがコーディネート力です。
地域づくりコーディネーターの役割は、「異なるものを対等につなぎ、協働を支援する」ことです。
この“対等”というのが重要で、上下関係ややらされ感があってはなりません。
また関わる人たちに、“出番・役割・場”を創ってあげることもコーディネーターの大切な役割の1つです。
現在僕が取り組んでいる市民大学設立やえんぱーくらぶ再構築にしても、もっと若い世代、働いている世代の参加を求めていますが、どうやったら参加してもらえるのかが課題です。その解決のヒントが”出番と役割”。
自ら興味があってできること“出番”があれば自ずと参加してくれるはず。働いている世代の出番がくるプログラムを考えていけば課題解決に迎えると思いました。
そしてお金の問題は切っても切り離せません。
助成金がある間だけの活動とか、地域づくりに携わっている人たちの生活費など、単なるボランティア活動では持続できないことは誰もが抱えている問題です。安心して地域づくりに携わっていけることはとても大切です。
1日目の座学でのコーディネーターの必要性とその役割を終えて2日目は実際に活動されている方の元を訪れて話しを聞くフィールドワークです。
3つのコースに別れて行います。
・里山の地域づくり(長野市中条地区)
・市民参加の地域づくり(伊那市、塩尻市)
・施設を開いて地域づくり(大町市、安曇野市)