がっつりとサーバーの移行(ITの話)

みなさんにご覧いただいているこのホームページは一般的なレンタルサーバーではなく、VPS(バーチャル・プライベート・サーバー)で動いています。WordPressなどでホームページを公開する場合はレンタルサーバーであれば予め簡単にインストールできるように環境が整備されているので、詳しい知識がない方でも比較的簡単にホームページを公開できます。

対してVPSとは、仮想的な1台のLinuxサーバーを自由にいじることができるサービスです。管理者権限が付与され、何でもできる環境です。何でもできるということは、全て自分で動作環境を作る必要があるのでかなりの知識は必要となります。

僕は、WordPressのホームページを4つ、クラウドストレージサーバーの5つのサービスをこのVPSで動かしています。Webサーバーも一般的なApacheではなく、速いと話題のLight Speed Web Serverを導入し高速化を図っています。このLight Speed、名前の通りめっちゃくちゃ速いんです!最新のソフトや試してみたい実験なども自由にできるのでVPSはとても活躍しています。

 

ここからはちょっと専門用語が出ちゃいますので、ご了解を。作業がめちゃ大変ってことが分かってもらえばいいです。

 

このVPS、もう5年以上利用しており新しいサービスも出てきています。今の僕の環境はさくらインターネットのVPS(第4世代)で400GBハードディスク。これが最新の第5世代になるとハードディスクからSSDに変わっており、価格も安くなっています。乗り換えたいと思っていましたが、1年更新の契約のタイミングとその手間を考えて躊躇していましたが、この春は時間的余裕もあったため乗換(移行)にチャレンジしました。

 

乗換といっても、

①サーバー環境構築(Webサーバー、データベース、PHP・・・)
②WordPressの移行(サイト4つ)
③ネームサーバーの付け替え
④SSL設定

と結局0から新しいサーバーで環境を作ってデータを移行することになります。OSも基本ソフトも新しくなるのできれいな環境になって気持ちいいものです。

まずは、サーバー環境の整備から。Light Speed Web Serverも最新版を導入、MariaDBにPHPも7.3と新しくします。基本的な動作確認が済んだら、WordPressを移行します。なにせ4つのサイトがあるため、まずは1つの目のサイトは特に慎重に移行作業を行いました。ここで怖いのがDNS(ドメインネーム)の付け替え。ネームサーバーの登録内容を書き換えるため間違えるとアクセスできなくなります。Webだけならまだしも、メールに影響が出ると業務に支障をきたします。

新旧両環境を見比べながら設定を行い、確認をするのですが、このDNS書き換えは直ぐに反映されるのものではないため、失敗なのかまだ反映されていないのかいくつかのPCやネットワーク環境を使って確認します。

・自宅のルーターを再起動
・ブラウザのキャッシュをクリア
・インターネットアクセス方法を変える(自宅LAN、スマホ4Gで確認)

したりと、どこが原因で反映されないのかを見極めないといけません。

さらにセキュリティアップのためのSSLの設定も今の時代は必須です。Let's Encryptを導入しサーバー証明書を発行してLight Speed Web Serverに設定していきます。

 

1つめのサイトの移行が終わったら、手順や勘所がわかったので、残り3つを順番に移行していきました。とはいっても、午前8時くらいから始めて、終了が22時くらい。もちろんご飯などは食べましたが、やり出すと終わらないんですよね。

 

このような作業はめちゃめちゃIT技術者のものです。経営コンサルタントの僕はお客さまにIT活用を提案していますが、実作業やトラブルシューティングが自分である程度できる技術力があるからです。でないと、どこかのITベンダーの提案が果たしてその企業にあっているのかどうかの目利きができません。実作業経験が少なくて上流工程の設計だけができるというのは信用できませんしね。

 

たまにこのような作業を行うことで、自分のITスキルを磨き、知識のアップデート、そして勘が冴えてくる効果があります。2020年度は新らしいIT環境で情報発信を強化します!

 

VPS(仮想専用サーバー)|さくらインターネット
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