これぞ田舎のサービス

お茶飲みスペース

お茶飲みスペース

ぜひ聞いてもらいたい訪問先の婦人服販売店での話です。

長野県南信の飯田市から少し離れた田舎のショッピングセンターに入っている家族経営のお店で、日本製にこだわった品揃えでがんばっています。このショッピングセンターは食料品店も入っておりそこそこの客入りはしています。

このお店ではあまりマス広告は打たずにその分を品物の品質向上に充てており、価格での勝負はしない方針です。しかしながら顧客は高齢化してきており、売上の減少もさけられません。

社長から話しを聞くとへぇっていうようなサービスでいっぱいでした。

お得意さまには個人でも掛け売り、病院帰りに寄られたお客様などは送迎、品物のお届けもしています。驚いたのはクリーニングがたまったから取りに来て、なんてお願いも聞いちゃいます。(ショッピングセンター内にクリーニング店が入っています)これらは社長の仕事です。

社長曰く、「お客さまを無事に自宅まで送り届けるのは大切な仕事。またとても勉強になる。自宅がわかると品物をすぐに届けることもできる」と話されています。

ショッピング後、店の一角に設けられた茶飲みスペースでは社長のお母さんお手製の漬物でのおもてなしもあります。この漬物は好評で、請われればレシピも提供しています。

「ちょっと格好つけすぎだけど、ただ品物を売るのではなく心を売る」とも言われていました。

都会のクールなお店ではありませんが、こういった一人一人のお客さまに既製品でない手作りのきめの細かいサービスをしていること、とても僕も勉強になりました。これぞ中小企業、家族会社だからこそ出来るサービスだなと。

通販で品物を送る際も、手書きのお礼状と地場の名産物をおまけで入れたりとお客様への感謝の気持ちがあふれています。

以前、今回のお店よりちょこっとおしゃれな高級ブティックでも、やはり同じように社長のお母さんお手製の梅干しのサービスがありました。

値段で勝負しない、商品だけで勝負しない、お客さまの立場にたった気の利いたサービスを提供し、信頼を得ている。

外からお店を見ただけではわからない、そのお店のすごさを今回は垣間見た気がします。

 

 

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