なぜ近所の電気屋さんで買ってしまうのか??

掃除機

掃除機が壊れてしまった・・・
ここ数ヶ月、スイッチを入れるとゴムホースが縮こまって堅くなり吸引力が落ちてた。ヘッドを取るとホースの萎縮が無くなるので、気合い入れて掃除してみたが変わらず。それでも使い続けていましたが、ヘッドの電動ローラーが動かなくなり全く吸わなくなってしまった。

年末大掃除もあるので掃除機を買いにヤマダ電機へ。
やっぱサイクロンかなぁって感じで売り場へ行くと何十種類もの掃除機がづらりと並んでいる。いろいろ見て回ったけどよくわからず、店員さんに説明を求めました。

サイクロンと紙パック式の違い、パナソニックや日立や東芝の機種の説明をしていただきましたが、う~~ん、いっぱいあってわからん。
それでもサイクロン式は吸引力が落ちないとは言っても手入れしないといけないし絶対にあの透明なゴミ入れ部分は汚れてしまうよなって感じだし、日立買うんだったらシンちゃんち(近所の日立の電気屋さん)でいいじゃん、それに何より面倒くさくなってきた。

ヤマダ電機を離れ、シンちゃんちへ。
シンちゃんちに展示してある掃除機はなんと3機種のみ!
うちが今使っている型の新型、ちょっとお高いいいやつ、それにサイクロン式だ。

シンちゃんが居なかったので奥さんから説明聞くと、サイクロンは大きいゴミとか吸うとすぐに詰まるし掃除が大変。若い人で子供がいない家庭ならいいかもしれないがここいら辺だと大きいゴミを吸ってしまうと吸引力が落ちるからあまりお勧めしないって。指名買いがあるから置いてますとのこと。
今使ってるやつの新型じゃ面白みがないから、残るはちょっといい1台のみ。

まぁ予算より1万円高いけど、元が5万円の製品だそうで、造りが立派。
カーボンも使っていて軽いし、吸引力も強い。
奥さんの説明がこれまた主婦目線で日常での使い勝手を上手く話してくれる。「これ使ったらお掃除楽しくなるよ~」、との奥さんも勧めもあって、まぁ仕方ねぇなぁちょっとまけてよってことで購入しました。

持ち合わせが無かったのでまた今度払いにくるね(こんなん出来るのもご近所だから)で持ち帰りました。
僕らが掃除機を検討してるときにおじさんが電池を買いに来ました。本当にこんな街の電気屋で電池買うんだ!って驚きでした。

でも、僕らだってヤマダ電機で何樹種類もの掃除機見てきて買ったのはたった3機種しかおいてない近所の電気屋さん。これってどういう心理なんだろう??

①選択肢が多ければいいというものではない
→自分で選ぶことはできるが、その選んだ選択肢に自信がもてない
→満足感が得られない(失敗かもしれないリスクがある)
→最良に1品を選ぶ情報探索コストが高い
→であれば、信頼の置ける人のお勧めがいい
②ヤマダ電機の説明は丁寧だがカタログスペック重視
→男性店員なので自分で使っていないのではないか?
→実際の生活の中での利用シーンの説明がない
→シンちゃんの奥さんの説明は女性であり、日常生活での利用シーンが目に浮かんだ
③ヤマダ電機で買うと価格は安いかもしれない
→店員さんの説明が今ひとつ納得感がない(上記②より)
→たぶんもうこの店員さんと会うこと無いし、名前も覚えないだろう
→シンちゃんちからはこれまでも何回も買っているし、顔見知り
→何かあったらどうにかしてくれる安心感、信頼感ができている

この情報探索コスト、利用シーン、それにこれまでのお付き合いのある信用、この3つの要素は大きいと思う。
購入時のコストだけでなく、購入する前の調べるコスト、購入後のトラブル時のコストを考えると、単に買ったときに量販店で数千円安くともトータル的にはシンちゃんちで購入した方が安いと精神的に思える

本当に乾電池1つ買いにくる顧客がいる街の電気屋さん。
たぶん電池買ったおじさんもそうかもしれないが、シンちゃんを信用してるし何かあったら頼りにできると思ってるからか。
これが街の電気屋さんで買ってしまう心理なんだろうかと、自分ごとながら考えて行動分析しました。

みなさんはいかがでしょうか?

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