ひつまぶしとスマホは、同じ原理でできている

ひつまぶしとスマホは、同じ原理でできている
~ビジネスのヒントはたぶん名古屋飯にある~
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図書館をぶらぶらしているときにこのタイトルが目に飛び込んできた。マーケティング系ではこういったキャッチなタイトルの本がたくさんあるが、まんまと借りてしまった。
こういった偶発の出会い(セレンディティティ)はネット本屋では難しい、図書館や書店の持つ大きな魅力だと思う。

名古屋飯は大好きなので、中にでてくるモーンングや台湾ラーメンもなじみ深い。
それこそ大須商店街は探検に出かけ1日中歩き回った経験があるので、出てくる内容内容が身近に感じられ楽しめた。
スマホ(iPhone)は、iPod+電話+インターネット端末の3つの合体、ひつまぶしは、そのまま+薬味をのせる+お茶漬けとこれまた3つの食べ方ができる。全く新しいことの発明でなく、”既存のものの思いがけない組合せ”でできている。これも立派なイノベーションだ。
内容は名古屋飯を題材に、イノベーション、マーケティング論、そして組織論と広がっていきタイトルにある内容は半分くらいでまとまりの無い内容とも言えるが、このごった煮感は名古屋っぽいか?

筆者の転職歴の話からつづく第6章「ビジネスの成果は、ハンコの数と反比例する」は、まったくその通りで、いかに官僚的な企業でイノベーションが起こらないかが描かれている。そういった組織のリーダー像、上司像も”思いつき”を口に出せない雰囲気作りに一役買っているし、インターナルマーケティングを“自分を売り込むための社内営業”って定義しているというのも笑いが出てしまう。

上司と部下は上司がボケで部下がツッコミのコンビがいい、のはその通りだと思う。
意見を指摘する際も、No! Because(違うだろ、なぜなら)でなく、Yes,but(いいね、だけど)の精神で上から目線でなく接していこうとは、本当に実践しなきゃいけないと反省させられた。

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