テイスティングは論理的に

1月から日本ソムリエ協会のブラインド・テイスティング・セミナーに参加していました。毎月1回、長野市のホテルメトロポリタンまで通い先日最終回が終わりました。

ブラインド・テイスティングとは、その名の通りワインを隠した状態でテイスティングを行うものです。外観→香り→味わいと進めていって、そのワインの特徴を表現していきます。最終的な結論として、品種、ビンテージ、生産国を当てます。

テイスティングの目的は品種当てゲームではありません。しかし、外観→香り→味わいというプロセスで表現したものと、最終的な答えである品種などが違っていたら、それはプロセスそのものがおかしかったことになります。極端ですが、例えば、外観は白いクリーム色で、香りは甘いバナナ香がする、味わいはバナナジュース、なのにこれはイチゴジュースだ、と結論付けるようなものです。

テイスティングには型(フォーム)があって、外観→香り→味わいのそれぞれにプロセスの中にも感じ取る順番があります。とても感覚的なものと囚われがちですが、論理的に思考し感覚で感じたもので裏付けをするのがテイスティングです。ですので、感じたことを表現するだけでなく、なぜそうなっているのか?も言い表さないといけません。その要因です。

色が濃い→なぜか?→温暖な地域で栽培された?・醸しの期間が長い?・もともとのブドウが色が濃い?、柑橘系の香りを感じる→まだ若いワイン?・冷涼な地域?、後味にタンニンが豊富で渋みを多く感じる→カベルネ・ソーヴィニヨン?マルベック?・・・

僕も最初は、嗅覚や舌の味覚がすぐれた人でないとテイスティングはできないのかなぁと思っていましたし、他の参加者が表現する言葉を聞いてすごいなぁと思っていました。しかし、最終的な品種はあまり当たっていません。それだけ難しいのでしょうが、途中の表現を聞いてすごいとは思いましたが、それが結局何を言い表しているのかに疑問を抱いていました。

その疑問を最終回の第6回目で講師としてみえられた田崎真也会長に質問しました。

つづく

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