他人を攻撃せずにはいられない人

他人を攻撃せずには

例えば会社で横暴な振る舞いをする上司っていたりしますよね?
昔ながらのイケイケどんどんで部下に対して激を飛ばし、時には怒鳴り散らしたり・・・

こういうタイプは”コントローラー型”と言って、自分の考えを人に押しつける傾向が強く現れます。
さらに、部下の話を全く聞かず自分の考えをしゃべりまくり結果だけでなく途中のやり方まで自分の思い通りにやらせようとなると困ったものです。

このような人を組織論的にマネージャー失格ということもできますが、そのような論点でなく精神科的な切り口で解説しているのがこの本です。

とにかく人を攻撃し自分が勝たなければいけない、人を自分の支配下に置きたい、人をひきづり落として自分が上に上がりたい・・・
こんな人がいるんですよね。

攻撃欲の強い人は、
①自分の価値を保ちたい
②自己愛が強い
③羨望の抱くことが多い
という3つの特徴があり、とにかく他人を支配すること、他人の幸せを壊すことで自分がいかに有能かを確認したい人達です。他人を陥れて自分の万能感を維持するという幼稚な人達です。

反対に攻撃欲の強い人のターゲットにされやすいのは、
①権威への恐怖が強い(強い人に弱い)
②罪悪感(自分に自信がない)
③愛情欲求(他人から認められたい)
という人達で、中には他人が喜ぶことをしてあげたいといった献身的考えの人もいます。
概して言うと、自分に自信をもてない”いい人”たちです。

このような切り口で見てみると上司として失格というよりも、精神的に病んでるからなのかと別の解釈もできるようになってきます。

同じ人間でも見る切り口が違えば、解釈も違ってくる。
最終章の処方箋はかなりきついこと書かれていますが、
「なんであの人はあぁゆうことしてるの??」と疑問を感じている方には、この本はとても参考になると思います。

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