信州にソーシャル系大学を作ろう!月例会②

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8月9日(土)、塩尻市まちづくりチャレンジ事業「信州にソーシャル系大学を作ろう!」の第2回月例会を開催しました。
今回は来月視察に行くシブヤ大学で授業コーディネーターの花輪さんに来ていただいてシブヤ大学と授業づくりを紹介していただきました。

シブヤ大学はNPO法人で、常勤で運営しているのはたったの3名。授業コーディネーターが30名、ボラスタと呼ばれるボランティアスタッフが300人以上で運営されています。

サービスは大きく3つに別れていて、学ぶ=授業、遊ぶ=ゼミ&サークル、つくる=企業などとのコラボ授業となっています。

1つの授業は、授業コーディネーター+カメラマン+レポーター、そして先生で構成されており、授業を作る上での観点は、
①流行っているとかウケるとかでなく、自分が1人目の生徒として授業を受けたいか
②交通費のみで来てくれる先生を招聘できるか
③集客をきちんとできるか
の3点とのこと。
特に1番目の自分が受けたい授業というのは、シブヤ大学という公共の肩書きを使って自分が会いたい人のところに口説きに行けるという利点があります。これは大きなメリットだと感じます。
開始日のだいたい2~3ヶ月前から動き出して、やはりかなりの工数はかかるとのことです。好きでないとやっていけないってのが本当のところだそうです。

花輪さんにお題を1つお願いいていて、都市部と地方都市での市民大学運営の違いを話してもらいました。

最大の違いは「広報・集客」。都市部では広報誌に載せたり、Webでの集客が大きいが、地方ではなんといっても「口コミ」。
これに僕も実感していて、新聞やタウン情報紙にセミナー開催を掲載しても思ったほど集客につながってない感があります。いかに「口コミ」を増やしていくかがたくさんの人に市民大学を知ってもらうポイントになりそうです。

都市部だと企業も多いしお金の面では恵まれていますが、地方都市ではお金以外のもの、現物、場所、見える人脈など生かせる資源はかえって多いのでは?という花輪さんの話は、地方都市というものを大都市に比べてネガティブにとらえていた自分にハッと気づかされました。考え方次第では、地方都市の方が授業は作りやすいといえます。

シブヤ大学視察前に、こうして花輪さんの話を聞くことができて参加者誰もがこれまでよりイメージが具体化したのではないかと思います。
来月の視察がより楽しみになってきました。

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