20代に向けた本ですが、社会人経験の長い僕らにとっても考えさせる内容でした。
社会人になったばかりから、自社のことよりも外部の会社との異業種交流会や、時代の先端を走る著名人のセミナーなど、自己実現に熱心な若い人(ばかりでもないが・・)がいます。
著者はそんなことにお金と時間を使うなら、目の前の仕事をしっかりやりなさい、と説きます。
また、本当にやりたいことを無理に探して自分の可能性を狭くする必要もない、と。
目の前の仕事をおろそかにして、将来のために勉強する。
会社内の人間関係よりも、社外の人間関係を大切にする。
やりたいことが見つからない自分に焦る。
わからないことはありません。
会社がつまらない、上司に尊敬できる人がいない、など、会社を辞める理由でもありますが、
そうはいっても3~4年はまずは素直に現状の仕事をマスターしてもらいたいものです。
その上で、自分である程度仕事の仕組みがわかり、実力がついたら、外に目を向けるべきでしょう。
よく僕も使うのですが、
守・破・離、です。
社会人として、組織の中で仕事をすること、チームとして仕事をする経験は独立して自営になってからも、とても貴重な経験になります。というか、独立したからこそ、貴重に思えるのかもしれません。
何十年も盲目的に会社で仕事をする必要はありません。40歳も近くなると、この本の考え方は卒業していることでしょう。
でも、それは、20~30代の基本があってのこと。
もっと、リラックスして仕事をしましょう。
マジメにやっていれば、それはちゃんと周りは見てくれています。