土壌活性剤エコマッシュ

長野県は全国一のきのこの栽培県です。
とくにエノキダケの生産では83,890トンと全国シェアの6割を占めます。エノキダケでは生産の効率化と規模拡大が進み、強烈な低コストを強いられるようになりました。
きのこを育成する菌床(きんしょう)はオガコやコーコブミールと呼ばれるトウモロコシの軸部分が使われるのですが、それら材料は輸入に頼っており原料高の課題もあります。

そのため、一度使った菌床(廃培地)を再利用する取組がなされています。その廃培地再利用の1つとして有機肥料化があり、ご紹介する「エコマッシュ」が製品化されています。

エコマッシュはきのこ廃培地醗酵肥料で、有機質100%、家庭菜園で腐葉土の代わりに利用すると元気な野菜や果実、花々ができるとうたわれており、土壌活性剤としての役目を果たします。

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■右上がエコマッシュ。40リットルと大きいのですが驚くほど軽いです。

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■中はこのようにキノコ菌が白く残っています。握るとぽろぽろと砕けます。

エコマッシュはきのこ資材開発会社の三幸商事(千曲市)が作っているもので、きのこ廃培地を発酵させて生産しています。昔は、きのこ農家が廃培地を自分の畑で使っていたそうです。
社長さん曰く、「普通の肥料よりも驚くほど野菜などにいい」とのことです。販売網がJAとかに限られるためなかなか一般の人への流通は少ないことが難点です。

暖かくなって家庭菜園の季節になりました。
僕のところでもエコマッシュを蒔いて野菜を育て始めました。エコマッシュの効果が楽しみです。

きのこの三幸商事 エコマッシュ https://sites.google.com/site/sankokinoko/products/ecomash

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