12月3日、「”脳”を揺さぶるビジネスフォーラム2018」が名鉄ニューグランドホテルで開催されました。
金猿くらぶでもお世話になっている日野先生のフォーラムで今回で9回目です。
今回のテーマは「届ける!感性」。このテーマの日野先生の話はものすごく面白かった!
コンサルタントの誰もが、現状分析→課題抽出→解決策の検討、というように論理的に「正しく」考えて企業を指導することで、出てくる答えがみんな同じになってコモディティ化してしまう。
同じプロセスで正しく検討しているので出てくる正解も同じ。でもこの正解をきちんと実行していても、資金のある大企業には勝てない。
なるほど!と思いました。論理と理性を使って導き出される答えは同じ。これでは中小企業は存続できない。
じゃぁ中小企業はどうするか?
論理に対して「直感」。
理性に対して「感性」を使っていくことだと。
倫理的に考えることは積み重ねであり、直感(仮説)は飛躍する。
飛躍してから、仮説検証を行っていくことだと。
この直感、感性を使ってお客さまに届けるアプローチ方法は、次の通り。
①誰に届けるかを想像する
②ターゲットを創造する
③「何」を届けるか
④「わかりやすさ」を考える←ここが重要
⑤「感じて」もらう
⑥「なんとなく」がぴったり
この最後の「なんとなく」の考えも面白い。
商品を選択するときに明確にこれ!でなくても、なんとなく選んでもらえるようにする。
このなんとなくとは、決してイヤなことをやっていない状態であることが重要。
積極的に「好き」でなくても、「なんとなく」好きでいいのではないか?
またこれまでの常識に囚われていてはダメ、とよく言いますが、
「常識」とは、数の大小であって善悪ではない。
これには、「脳」が揺さぶられました!
今回の日野先生のお話を聞いて、すこしかじった「感性論哲学」が頭に浮かびました。
感性論哲学でも、理性と感性がテーマで、理性だけは人間的でないと言っています。
心の底から湧き上がってくるものが「感性」だと。
感性論哲学は再度読み直して理解を深めたいと思います。
日野先生のフォーラムですが、100人を越える参加者で会場は熱気ムンムン。
中小企業診断士単独でこれだけの来客を呼べるとは日野先生のこれまでの仕事がどんなにすごいか、お客さまから慕われているかがわかります。
こんなすごい先生と知り合いになれたことは、名古屋で実務実習を受けてからのご縁。
僕もお客さまからながく感謝される仕事ができるようにがんばってこうと思います。