会社概要

赤羽工機有限会社
業種:金属加工業
電話:0263-52-0996
設立:塩尻市大門868番地31にて 昭和32年2月個人企業3社にて合併設立
昭和53年1月 代表取締役に就任
昭和54年6月 塩尻市広丘野村61-3に移転
平成24年8月 塩尻市広丘野村1787番地32へ移転現在に至る

赤羽工機は、多品種、小ロット、難削材加工、短納期を掲げる精密機械金属部品加工を得意とする企業です。
創業以来45年の歴史を誇り、手狭になった工場を現住所へ移転したばかりです。

 

創業時から息づく3つの理念

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中村:
会社の経営方針をおきかせいただけますか。

中島社長:
私は県陵(松本県ヶ丘高校)の出身です。卒業してすぐに事業を始めた事もあって、県陵の3つの理念が企業を経営するにあたっても非常に参考になると思っています。

1つ目は、大道を闊歩せよ
2つ目は、弱音を吐くな
3つ目は、質実剛健であれ

です。
「大道を闊歩せよ」は企業として何をバックボーンにするか、目先の利益に捕らわれるなということです。
私たち製造業は、高度成長期はいくらでも仕事がありました。また工作機械も今みたいに何百万もしませんでしたから、製造業として起業するのはわりと簡単でした。しかし、現在は製造業として起業するのはかなり難しい状況です。
私たちの会社は一般には下請けと呼ばれるものです。親会社は海外移転や内製化を進めています。
そんな中で私たちみたいな下請け企業が生き残っていくためには何をしないといけないか?
個々人の能力を高め、それを会社の力として蓄えていく事が大事だろうと思います。
他に求めるのではなく、自分でどこまでできるかが重要だと思います。
当社では工作機械の改造や、コンピューターのソフトも社内で行っています。

中村:
マシン用のソフトだけでなく、財務や売上管理などのソフトウェアも内製されているのですか。

中島社長:
そうです。
できあいのソフトウェアだと、それぞれのソフトが分かれていてデータの連係がしにくいのです。
売上や在庫管理、財務管理など、自社にあったものを内製しています。そうすることで、自社の業務に合った適切な帳票の作成やデータ連係もできるようになっています。

内製による知恵の蓄積

IMG_3131● 新工場の様子

中村:
自社用のソフトを作られる専門の部署を設けてあるのですか。

中島社長:
うちのような小さな会社ではそのような人員は割けず、残念ながら今は私がやらざるを得ない状況です。

中村:
え!中島社長が自らプログラムされてるんですか。
それはすごいですね。中小企業ではITへの苦手意識が多い中、しかも社長自身が情報化を進められているなんて、珍しいですね。

中島社長:
国内製造業の空洞化や海外との価格競争がますます激しくなってきています。
メディアが言っているほど日本の製造業は強くないと思います。
これだけ円安が進んでも輸出は為替差益が殆どで数量は増えていません。
国内に残った仕事を取り合うわけですから、社内ノウハウを高め、当たり前のことですがQCDでの競争力をあげる事が大事です。
特に私たちみたいな加工業では自動化が避けて通れません。

中村:
内製化いたるきっかけは何かあったのですか。

中島社長:
大手にとある工程の自動機械を発注したのですが、それがなかなか上手く動かなかったのです。
それを修理していくうちに結局全部作り直すことになりました。大手が大げさな部品などで作った機械よりも試行錯誤しながらも自社で作った方が安くていいものができた、このことがきっかけですかね。
当然、改造してしまうとメンテナンスは自社持ちになってしまいますが、やっていかないといけません。

 中村:
なるほど。ソフトウェア内製や工作機械の改造を社内で行うことで、ノウハウの蓄積を行われているんですね。

表層の競争力強化に終わらせない

IMG_3124  ● 磨かれたドリルが整然と定置管理

中島社長:
私たちみたいな下請け企業が生き残っていくにはどうしたらいいと思われますか?

中村:
最近よくテレビ等でも報道されていますが、自社製品を作って親会社依存を減らしていく方法や、独自の特殊技術で付加価値を高めていくことが必要ではないですか。

中島社長:
世間一般ではそのように言われていますね。しかし自社製品で成功している企業はごくごく一部です。
ほとんどの会社は失敗していますし、自社製品に手を出したおかげでつぶれた会社も知っています。
自社製品を作っただけでは十分ではありません。
アフターサービスやサポートも必要になってくるのでそう簡単にお勧めできるものではありません。
また、昔は手作業による工程が多かったのですが、現在は機械化されています。特殊な技術にしてもそれが必要な分野は限られています。
コンピューターを使いこなせば誰でも出来る時代です。
工作機械も何百万と高価なので資金に余裕のある大手が有利です。付加価値もすぐにマネされてしまいます。
さらに、商品も成熟期に入ると親会社は外注を減らして内製化を考えてきます。
仕入れる材料も、作る量も、必要な機械の購入費用も私たち下請けが大手にかなうところはありません。
コストでしか勝負できないとなると、安い賃金で長時間労働するしかありません。
それを避けるために、半歩先を行けるように社内にノウハウを蓄積していっています。

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