進捗をどう計る指標はなに?

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計画を立てる際に、工場にならって大日程計画・中日程計画・小日程計画の3つを立てるといいですよ、というお話をしました。
計画は何らかの目的を達成するために日々なにをどこまでやっていけばいいのかを明確にするものです。
ということは、計画がどのくらい進んでいるのか、もしくは遅れているのか、の進捗確認が必要ですよね。

進捗確認というとまさに”進捗”を”確認”することなんですが、この”進捗”を何で計るか、計るものさし、指標を何にするかが問題になってきます。

受験勉強でいうと、国語の問題集を何ページまでやったとか、ドリルの何回転した、とかです。

指標として、客観的なものとしての”量”があります。また、どのくらい理解できたかという”質”の面もあります。
”質”はきわめてわかりにくいので、”質”を表現できる客観的な数字が欲しくなります。

例えば、
「量」
何ページまでやった 何回転した 過去問を3年分やった
「質」
模試で上位○%以内にはいる 正答率を○割にする

う〜ん、これでもいいのですが・・・
量の指標はいいのですが、質の指標をどうやって考えたらいいのでしょうか?

ここでビジネスで出てくる指標の考え方をご紹介します。計画を3つに分けたように指標も3つに分かれているんです。

「重要管理目標」KGI:Key Goal Indicator
「重要管理指標」KPI:Key Performance Indicator
「重要成功要因」KSF:Key Sucssess Factor

えらく難しい言葉が出てきたなぁってビビらないでください、理屈はカンタンです。

「重要管理目標」はいわゆる目標、ゴールです。「試験に合格する」「売上げ高2000万円」とか。これはいいですよね。

「重要管理指標」は、目標が達成したことを表す指標です。例えば、売上高は単価x個数に分解できるので、「平均単価」と「購買者数」を指標にしようなどです。あと、在庫の数とかもあるかもしれませんね。試験でいうと、科目ごとの平均点とか、模試の順位とかでもいいでしょう。

「重要成功要因」は、ゴールを達成するために特に影響力のあるもののことです。「重要管理指標」とほぼ同じと考えていいです。「売上げ高2000万円」を達成する際に、「平均単価」をあげる方が達成しやすいのか「購買者数」を増やす方が達成しやすいのかになります。薄利多売計画であれば、単価はよりも購買者数を重視することになります。試験で言えば科目ごとの難易度のばらつきがある場合に、得点しやすい科目、差の開きやすい科目がなんであるかなどが成功要因になるでしょう。

以前お話しました「計画」(長期・中期・短期)と3つに分けて考えたのと同じように、進捗を計る際もただ1つの尺度で行うのでは無く、目標・指標・成功要因と分けて考えた方がより効果のある進捗管理が行えます。

まずは、目標とそれを達成するために一番効果のある重要成功要因に着目してみてはいかがですか?

 

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