[1052] 小さな会社でぼくは育つ

中小企業に就職するにあたっての本かと思い読んでみましたが、中小企業ならではの特色も書いてありますが、いわゆる新人さん向けの仕事に対する心構え本でした。

中小企業だからといって給料が安い、福利厚生が悪いといった傾向はあるかもしれないが、それはそれで事実かもしれないが自分が就職した会社がそうであるとは限らないと述べています。
またインタビューに応じた人からは「おおむねお金に関する不満は聞かれなかった」と、かなり「いい」中小企業がサンプルみたいです。

一般論が個別具体的な自分の会社にあてはまることはありませんが、可能性としては大きいです。

中小企業で働くメリット、デメリットも、中小企業と大企業の両方で働いた経験があってこそ言えること。初めての就職時に言えることではないと感じました。

中小企業のことを横に置いて読むと、仕事をする上での心構えは面白い視点から語られています。
とくに「組織市民行動(organizational citizenship behavior)」は興味深いものです。

「組織市民行動」とは、「企業としては報酬や評価対象ではないが、それらの行動が集まることで組織のパフォーマンスが上がること」とでもいいましょうか。相手のことを思い気遣う行動、僕は昔から「trust & care(信頼と思いやり)」といっているものと似ています。

ちょっとした気遣い、行動が仕事の潤滑油となることありますよね?「そういうことやってくれると助かるよね」といった行動です。これは会社の規模にかかわらず身につけておきたいものです。

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