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中小企業の情報技術の活用 2013年中小企業白書より

2013年版の中小企業白書が公開されました。
その第2部第4章は情報技術の活用について書かれてあり、ITを専門とする自分にとって興味深い内容でしたので、白書のまとめとそれからの考察を行いました。

■情報技術の活用(2013年中小企業白書 第2部第4章)
・中小企業はITの普及に伴う市場や経営環境の変化の感じ方が大企業に比べ弱い
・自社HP開設など、小規模企業者はITの導入が進んでいない
・IT導入は、財務・会計や人事・給与管理などにパッケージとして導入が多い
・スマホ、タブレットなどには興味を持っているが、8割近い小規模事業者はSNSには興味なし
・中小企業が重視する経営課題は、①コストの削減、業務効率化(71%)、②営業力・販売力の強化・維持(61%)、③新規顧客の獲得(47%) 海外展開(7.4%)
・経営課題解決のためにIT導入が必要と考えている、中規模企業8割、小規模企業6割
・ITを導入しない理由は、①導入の効果がわからない・評価できない(54%)、②コストが負担できない(46%)
・IT導入で効果が得られた理由、①目的・目標が明確、②経営層の陣頭指揮、③業務プロセスの見直し、④現場が積極的に参加
・ITの導入・活用の課題は、①コストの負担、②IT人材の不足
・中規模企業では従業員のIT活用能力が、小規模企業では経営者の活用能力が課題
・クラウドコンピューティングについては、中規模企業では関心ある企業30%、内容がわからない企業も多い
・小規模企業では、IT推進責任者は実質的には代表取締役で、経営者のIT活用能力が不足していることが課題
・小規模企業経営者のIT活用能力で実施しているのは、①自己学習(58%)、②セミナー参加(40%)

→考察
・中小企業はIT技術に関して温度差が大きく、経営課題解決のための活用が進んでいない。
・理由として、経営者を含む従業員のIT活用能力の不足から、導入の効果が把握できていない。
・しかしながら、プロセス改善を含むIT導入で実際に効果が得られている企業も多数存在する。
→対策
・経営者のIT活用能力が不足しているとはいえ、身近なスマホやタブレットへの関心は強いため、これらをきっかけにITリテラシーの向上を図っていけば可能性は高い。
・1番の経営課題である”コストの削減、業務効率化”のために、単なるITパッケージ導入ではなく、現状分析や課題抽出を含む、プロセス改善の提案によるIT導入が必要。

中小企業白書(2013年版)全文
http://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/H25/PDF/h25_pdf_mokuji.html