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2025年の世界予測

2025年の世界予測大きな流れをつかむのが大事!

本屋でぶらぶらしてるときに目に付いた本がこれ、「2025年の世界予測 歴史から読み解く日本人の未来」。
普段、目の前のことばかりに追われてこれからのことを考えることが少ない毎日。たまには大きな視点で将来のことを考えてもいいのではないでしょうか?

いろんな未来予測がありますが、この本の基本論理はエネルギー革命による変化です。

そのエネルギーが米国で盛り上がっているシェールガスです。

ガソリンに対抗する安い価格でシェールガスが輸出されることによって世界の経済が変わるというのです。

物価を決めるのはエネルギー価格で、エネルギー価格が下がれば、素材や中間財の価格が下がって製品価格が下がる。
農産物にしても、穀物の生産に必要なエネルギーが下がると、農産物価格が下落しパンなどの食品価格も下がる。

シェールガスという1つのエネルギーが格安で提供されることで石油などの他のエネルギーも玉突きで安くなっていく。

エネルギー供給過多による物価下落は現在の生産設備の供給過剰による製品価格の下落とは全く違う。
エネルギー供給過多による物価下落は、物価が先に下がってそれを受けてから賃金が下がっていくが、現在のデフレは物価が下がるのを受けて企業収益も悪化し同時に賃金も下がっていく。大抵は賃金の下がり具合の方が大きいものです。

中国や東南アジアへの企業進出も変わってきます。
なぜ企業が海外進出するかというと、①安い労働力、②安価なエネルギー、③法人税の安さ、です。

このうち、①安い労働力については中国の労働賃金の急激な上昇がありますし、③法人税の安さについてもその優遇措置をする国が減ってきています。
となると、次に出てくるのが世界の工場としてのアメリカです。
新興国とあまり変わらなくなった労働賃金、圧倒的に安いエネルギー、市場に密着していること、労働者のスキルの高さ、どれをとっても新興国に進出メリットが無くなってきます。

日本もそうです。
太陽光などの自然エネルギーはその効率の悪さから表舞台には出てきませんし、電気自動車も走行距離の短さ、充電時間の長さから普及はしないでしょう。
そのかわりに究極のクリーンエネルギーとして水素を使った燃料電池が台頭してきます。
燃やしても廃棄物として出てくるのは水だけです。
水素に関する技術では日本は世界トップクラスの研究を行っており、経済的に実用性が確立されるのが2020年ごろと推定されています。

エネルギーと人口動態を元に著者は未来を予測していますが、従来の考えと真っ向から反する考えもたくさんあり、興味深い予測だと思います。
たしかに、人口と経済の基本エンジンであるエネルギーに着目することは大きなヒントとなると思います。
本の背表紙にも「大きな流れをつかむのが大事!」と大きく書いてあり、目先の細かいことでなく潮流となるものをしっかり捉えてこれからのビジネスを考えていくのはよいことです。

最終章に2025年に生き残れる人材の条件とあって、グローバル化のことを述べています。
英語を話せればグローバルという間違った考えが横行しすぎで、会社の公用語を英語にした企業があるがそれは大きな間違い出る。
ビジネスの基本は、そこで商売する国の言葉を使うこと。英語が話せるに越したことないが、必ずしも必要な訳ではない。誰か現地の言葉を流暢に話す人物が1人いれば十分である。
そもそもグローバル化の本質は徹底した現地化である。本当のグローバル化とは、現地の宗教、文化、価値観、ライフスタイルをありのままに受け入れ、認めることだと。その上で、広い視野を持って大局的な判断できる能力が大切。

では、そういった成果をあげるにはどうしたらいいのか?
インプットが無ければ成果など生まれない。
わざわざ現地に出向いて生活しなくとも、大抵のことは本を読めば載っている。
広く浅く読書によって知識を仕入れることで世界を俯瞰できるようになる。
しかし圧倒的に日本の学生は読書量が足りない!

読書を通じていろいろなジャンルの知識を知っておくことが、グローバル社会を勝ち抜く武器となる、と締めくくっています。

最後の最後に読書か!と思うところもありますが、
読書をすることで自分の知らなかった気づきや発見があることは実感しています。
大きな本屋や図書館を歩き回るだけで世の中のトレンドに触れること、感じます。

未来の話が最後は読書に結びつく。最後まで予想外の展開でした。