アンドロイドは電気羊の夢を見るか?

お気づきの方もおられると思いますが、この本は映画「ブレ
ードランナー」の原作本です。

第1作のブレードランナーの公開が1982年、この原作は1968
年、なんと50年前!

ですのでスマホも液晶ディスプレイも無い時代、ブラウン管
だし、ダイヤル式電話だったりします。

時代が時代なので仕方ありませんが、荒廃した地球の空気感
、飛行車(スピナーのことね)、映話器(テレビ電話?)精
神を機械と融合しコントロールすることなど、現実世界と精
神世界が融合された未来です。

主人公のデッカードは生身の動物に強い執着心を持ち、機械
仕掛けの動物しか買えない自分を情けなく思っています。
アンドロイドも半機械ですが人間のクローンみたいな感じで
す。

そのアンドロイドと人間を区別する検査が「フォークト=
カンプフ感情移入度検査法」です。映画で何やら機械仕掛け
の検査機がでてくるあれです。

アンドロイドと人間の違い、それは「共感度」。他者にどれ
だけ共感できるかがこの本の人間とは何か?といったテーマ
になっています。

読んでみて、映画のような派手なシーンはありませんでした
し、哲学的、精神的な不思議な感覚の小説でした。全然違い
ますが「ドグラマグラ」のイメージと似てる感じです。

50年前に想像された未来と今僕たちが生きている世界は違い
ますが、技術的発展はある側面では小説を越えており、精神
面では似たような課題を持っていると感じます。