岩の原ワイナリーといえば日本のワイン用ぶどうの父、川上善兵衛さんのワイナリーです。
川上善兵衛さんは私財をなげうって日本に適したぶどう品種の研究をしました。
善兵衛さんの交配品種の中でも、マスカットベリーAは日本の黒ぶどう品種として世界的な醸造用品種に登録されています。
僕の住んでいる塩尻市桔梗ヶ原でもマスカットベリーAは作られていて、色合いは薄めのルビー、香りはやさしくフルーティな感じで、味わいもガツンとくるものではなく、おしとやかなものです。どこかしかピノノアールっぽい品のある感じです。
本家本元の岩の原ワイナリーのマスカットベリーAですが、思ったより色が濃くしっかりしていました。
でもグラスに注ぐ際の液の流れる色は薄めのガーネット。でもグラスに入ると塩尻産よりもしっかりとした色合いです。
注いだばかりでは香りはまだたっていませんが、徐々に柑橘系のすっぱい香りがして若いベリーっぽい甘い香りがたってきました。
味わいは上品で少し甘め。薄めのルビー色も絡まってエレガントな感じです。
重くないので、濃い味の料理でなければいろんなお料理とペアリングできそうです。
これが元祖マスカットベリーA。
今度は元祖ブラック・クイーンも飲んでみたいと思います。