ホームページのWebサーバーをApacheからOpenLightSpeedに変更した1ヶ月ほどが過ぎました。
WebサーバーといえばApacheが大半を占めますが、その速度はさすがに時代遅れになってきており、より速いWebサーバーが望まれていました。その筆頭としてNginxがあるのですが、僕も乗り換えようと試しましたがApacheとは設定がかなり違い諦めました。そんな中、先月にLight Speed Web Server(LSWS)と出会い試してみたところ、WordPressが劇的に速くなったので本格的に乗り換えた次第です。
Light Speed Web Serverは有償の製品ですが、オープンソース版であるOpenLightSpeedが提供されています。僕はこれを使っています。
ドキュメントが少なく、英語ページと格闘しながらの設定でしたので最初はかなり苦戦しましたがなんとかなるものですね。それなりに理解できるようになりました。
LSWSの構成
LSWSはポート毎にリスナーと呼ばれる集まりがあって、その配下にバーチャル・ホストがぶら下がる形式になっています。
リスナー1(ポート80)
ーバーチャルホスト1
ーバーチャルホスト2
リスナー2(ポート443)
ーバーチャルホスト1
ーバーチャルホスト3
バーチャルホストは複数のリスナー配下に配置でき、ノーマルの80ポートやSSLである443ポートも使えます。
SSLに関しては、バーチャルホスト毎にSSL証明書を設定し、リスナーには代表のSSL証明書を設定する形になっています。
このSSL設定の理屈がわかるまで時間がかかりましたが、論路的に考えると理解できるものなので、わかれば簡単です。SSL証明書は無料のLet'sEncryptを用いて作成しています。
管理コンソール
管理コンソールはブラウザからアクセスでき、ほとんどの設定はブラウザから可能です。でも中には設定が反映されなかったりしてコンソールから直接ファイルを修正しないといけない場合もありました。それでもかなり便利です。
既存の別ホームページの移行
理屈が理解できて安定して稼働していることを確認したので、レンタルサーバーで稼働していたサイトも引っ越しました。これにはDNS設定を変更する必要があり、Webだけでなくメールサーバーの設定変更もあったので大変でした。DNS変更はホント怖いです。
DNS変更の反映も時間がかかるので、本当に変更が成功しているのかどうか確認するには時間がかかります。自宅のインターネット接続環境とスマホでの直接接続とを切り替えながら、つまりインターネットプロバイダを切り替えながら確認していきました。
メールはもっとやっかいで、お名前.comのネームサーバーの設定とGmailで利用しているG-Suiteとの連携設定が必要でした。G-Suiteの主ドメインのサブドメインとして新しいドメインを結びつけることでGmailでそのドメインのメアドでメールが使えるようになります。数年前にやったことがあったのですが、忘れていたので手こずりました。
DNSもメールも設定間違えると情報がおかしくなるので慎重に慎重を期さないといけません。
WordPressは超高速化!
何と言っても一番の利点はWordPressの高速化が実現できたことです。これまでもいろいろチューニングをやってはきていましたが難解な割にさほどの効果は得られませんでした。
それがLSWSに変更するだけで、何てことは無く2~3倍に速く表示されるようになりました。さらに、LSWSにはWordPress専用のキャッシュ・プラグインが用意されているので、これを用いればさらに速くなります。もうこれだけのためにLSWSを使っていいでしょう。
まだまだ新しいWebサーバーであるLSWS。使っているところがぼちぼち出てきましたがまだマイナーな存在ですし、ドキュメントも少ない状況です。しかし、これらを克服するに値するメリットがあることは明白です。
興味あるかたはぜひチャレンジしてみてください!