万博記念公園に行ってきました。
写真はご存じ岡本太郎の「太陽の塔」です。
日本万国博覧会へは僕が2、3歳の頃に連れて行ってもらったと両親から聞かされていました当然記憶にはありません。
47年後の現在、行きたい行きたいと思ってた万博公園、太陽の塔を見ることができました。
太陽の塔は巨大です。当時の技術としては最先端のコンクリート製が時代を感じさせます。それでもあの造形、その意味づけ、どれをとっても圧巻でした。
70年万博は高度成長期の総仕上げとして国を挙げて開催されたもので、そのテーマは、
「人類の進歩と調和」 Progress and Harmony for Mankind
です。
文明の進歩とともに、矛盾やひずみにも目を向け、より高次の知恵を発揮してこそ、真の人類的幸福を追求できるという信念にもとづいたものです。
50年近く前のテーマですが、今の時代にもよりあてはまる気がします。
高度成長に沸き、夢と希望に溢れ、世界が繋がりつつ合った時代。このテーマはその時代にあってこれから訪れるであろう未来に向けたテーマでしょうか。
さらに今の時代にささるのがサブテーマの4つです。
「よりゆたかな生命の充実を」
「よりみのり多い自然の利用を」
「より好ましい生活の設計を」
「より深い相互の理解を」
懐古主義ではなく、インターネットが発達し情報が氾濫し、個人主義、自分だけ自国だけが幸せならばそれでいいという風潮は、この50年前の世界と逆行していないでしょうか?
忘れてはいけないもの。
3歳の当時の僕の記憶には何も残っていませんが、万博に連れて行ったのよ、という両親の言葉が47年後の今、僕に万博の地を訪れさせるきっかけとなったことは意味があると思います。
万博記念公園の入園料大人250円、園内のエクスポパビリオンへは大人200円です。お勧めします。
当時のデザインに触れるだけでも価値があります。