PayPalがサービスを終了するとのメールが届いて驚きました!
詳しくはスマホ決済のPayPal Hereのことですが、スマホに簡易リーダーをイヤホンジャックに差してクレジット決済させる時流に乗ったサービスをPayPalは終了させるそうです。
なぜか?
クレジットカード業界での規約EMV対応に対応できない、しないということからサービスを終わらせるとのこと。
このEMV対応とは、EuroPay(ユーロペイ),Matercard International(マスターカード・インタナショナル),Visa International(ビザ・インターナショナル)で合意したICカードの統一規格で、ただの磁気カードのクレジットカードからICチップ入りのクレジットカードに移行し、より安全性を高めるものです。
同様のスマホ決済を提供しているSquareはこのEMV対応の新端末をリリースしていることから、PayPalが対応しないのは不思議です。これから広がるであろうスマホ決済市場から一歩も二歩の遅れをとることになります。
調べると、コイニーも楽天スマートペイもイヤホンジャック接続端末は廃止し、専用端末に切り替わっていました。
楽天にいたっては、「磁気専用カードリーダー(イヤホンジャック差込式)」での決済サービスを2015年9月末日で終了しています。
イヤホンジャック式での対応にはかなりの技術力が必要だったのでしょうか?
楽天の専用端末は9800円、4ヶ月以内に3万円以上の決済があれば端末代のキャッシュバック。
コイニーの専用端末は19800円、4ヶ月以内に一月でも30万円以上の決済があれば端末代のキャッシュバック。
どちらも以前のイヤホンジャック式と比べると敷居の高いものになっていました。
それに比べSquareは、端末代金4980円、2015年12月中に取引を始めれば、端末代金の4980円までは決済手数料無料と、まだ他の会社に比べ敷居の低いものになっています。
とはいえ、数年前に始まったスマホクレジット決済は、イヤホンジャックに差す端末が1000円以下という安値でしたので、今回のEMV対応は、業界にかなりの影響を及ぼしたものと考えられます。