ZOZOスーツですが、これまで人の手によって採寸していたものをスマホを使って自宅で自分で測定できるものです。
まだ手間がかかったり精度にばらつきはありますが、これが進化していったらどうなるのでしょうか?
まずは消費者にとっては自分にぴったりの洋服が選択できるようになることが最大のメリットでしょう。
売り手側、とくにネット通販サイト側にとってはサイズ違いの返品率が下がるでしょう。
ZOZOは全身18箇所のサイズデータを取得できるようになります。このデータが蓄積されていけば、日本人の身体サイズのデータがわかり必要なサイズが導き出されることになります。服を生産する際のデータとして活用でき、最適なサイズの服の量産が可能となります。
またこのデータを他に身体データと連係させれば新しい健康管理システムができるかもしれません。
ちょっと違った見方をすれば、街の洋服屋さんもこのZOZOデータをお客さまから提供してもらえれば、もっと最適なサイズの商品を提供できるようになるでしょう。
以前、インターネット回線を普及させようとソフトバンクがADSLルーターをただでばらまいた経緯があります。ZOZOもZOZOスーツを無料で配布することでいち早く個人の身体データを入手できたことでしょう。聞くところによると100万枚の予約が入っているそうです。
データの囲い込み。
まだまだ未知の領域ですが、身体サイズデータを囲い込むことで自社製品だけでなく、もちろん個別データの提供は本人の同意が必要でしょうが他社にデータを提供したり連携することでビジネスチャンスが増えると思われます。個別データでなくメタデータでよければもっと簡単に活用ができることでしょう。
ZOZOスーツを頼んで、ちょっとした近未来体験してみませんか?