ジョウモウ大学訪問(2)

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■組織運営

ジョウモウ大学運営に関わっているのはスタッフメーリングリストに登録されている40名になります。
事務局、授業コーディネーター、広報の大きく3つの機能があります。
中核は橋爪さん含む事務局3名で、授業コーディネーター(スタッフメーリングリストに登録されている40名全員)、広報(Web更新やチラシ作成)となります。

運営もとてもシンプルで軽いもので、月1回の企画会議のみ。それも2時間を目安に行っています。
企画会議で来月以降の授業を決め、後は授業コーディネーターにお任せです。
これはどんな授業を作るかは授業コーディネーターに一任されており、自主性を重視しているからだそうです。
月1回の企画会議だけというのも、まずは自分たちが楽しめることが一番で、義務感ややらさせ感だと続かないしので、自分たちが楽しめるレベルでの運営にしているとのこと。
年間スケジューールも決めていないし、授業の企画書もない。その時のノリを大切にしている。
ノリといっても”ジョウモウ大学らしさ”を判断基準にしている。その企画はジョウモウ大学らしいからしくないか、他で同じことやっててうちでやる意味があるのか?こういった基本的な考えが全員共有できている。
”ジョウモウ大学らしさ”は、走りながら作ってきたというよりも、立ち上げに1年半とじっくり時間をかけて話し合いをした結果作られたそうです。

シブヤ大学のきちっとした運営とは全然違いますが、すごく楽しそうです。

■お金について

ジョウモウ大学は授業料は無料です。また行政からの補助金も使っておらず全て自主財源でまかなっています。
自主財源だから自分たちの好きなことができることを大切にしています。
では具体的に財源はというと、生徒から年会費3000円と企業スポンサー料から成り立っています。

1つの授業に予算は2万円だけ。授業コーディネーターの報酬はもちろん、講師謝礼も基本的にありません。

■なぜただで成り立っているのか?

ジョウモウ大学はほぼ全て自主財源、謝金0、授業料0で運営されています。
なぜそれで成り立つのか?

「僕自身もジョウモウ大学からは1円ももらっていません。授業コーディネーターもボランティアですし、デザインやってもらっているのもただです。
でも、例えばこのジョウモウ大学の校章デザインした彼なんかは、ジョウモウ大学からは1円ももらっていませんが、あのジョウモウ大学のデザインした○○さんってことで仕事が舞い込むようになったそうです。」

「授業コーディネーターについても、好きでやっていることです。スノーボードに行くの道具代やリフト代払いますよね?それと同じ。ジョウモウ大学に関わることが楽しいのでお金は要りません。
ここが、自分たちが楽しめるレベルでやってるからです。時間だけ割いて損してしまってるとなると続きませんからね。」

「最近では、ジョウモウ大学に頼むと何か面白いことやってくれる、という認知がされるようになってきて、いろいろ依頼がきます。横川サービスエリアで売られている”スイートコッペ”のデザインもですし、10月に行った”空と芝のリビング”の企画もそうです。

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「考える」とは端的にいえば「比較する」ことです。考えるためには何か比較対象が必要です。
シブヤ大学とジョウモウ大学の2つを訪問させていただいて、両校を比べることでシブヤ大学視察後の印象とは違ったものを感じることができました。
きちっとした組織運営をし利益を稼いでいるシブヤ大学の仕組みと、それを参考にしながらもあくまでも自分たちが楽しめるレベルで運営しているジョウモウ大学。大都市圏のシブヤ大学と地方都市のジョウモウ大学。
両校ともに特徴があり、運営している方たちはステキです。
僕たちがつくろうとしている信州の市民大学のあり方、スタンスを深めるにはこれ以上ない両校の視察でした。
これからが楽しみになってきました!

ジョウモウ大学さんには来年2月7日(土)にえんぱーくに来ていただき講演会を開催します。
ぜひたくさんのみなさんにお話を聞いていただければと思います。

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