これまでもご紹介してきたパソコンを速くするアイテム、SSD。
HDD(ハードディスク)をSSDに換装するだけで、抜群に体感速度が上がります。
そのSSDにも取付け方法で大きく2種類あって、1つは従来のHDDと同じ大きさでHDDと物理的に取り替えればいいもの、もう1つはM.2規格といってより小型のものがあります。
僕のデスクトップPCにはM.2規格のSSDを2台付けています。見た目は基板上にICチップむき出しのものです。これにもさらに2種類あってSATA接続とNVMe接続があります。NVMe接続は超高速なんですが、発熱量が多くなにもしないと70度を超える場合も出てきます。実際に僕のパソコンでも温度を測ると、SATA接続でも60度、NVMe接続では78度とかになっていました。
冷却が必要です。
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上:NVMe接続 下:SATA接続
M.2 SSDを冷却する
冷却にはヒートシンクというアルミの板をつかいます。SSD表面のICチップから出る熱をアルミの板に逃がして冷やします。Amazonで数百円購入することができます。
このヒートシンクをSSDの表面に貼り付けます。
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SSD表面とほぼ同じ大きさのヒートシンク
![](https://www.chieterrace.net/wp-content/uploads/2019/07/IMG_20190716_200625.jpg)
貼り付けた状態
この状態で温度が10度近く下がりました!ヒートシンクを触ると確かに熱くなっています。
熱伝導を上げるためにはもっと大きなヒートシンクが必要です。なら、2枚重ねにすればもっと冷えるのでは?と2枚重ねにしたところ、その通り!より冷えました。わかりやすい結果です。
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ヒートシンクの2枚重ね
さらに冷却ファンで送風する
ヒートシンクによる熱逃しをさらに効果的にするためには、風をあてることです。少しでもパソコン本体内の空気が流れていれば熱も逃げやすくなります。
パソコンのサイドカバーには冷却ファンの取り付け穴があります。これまで使っていなかったのですが、ここの冷却ファンを2つ取付けSSDに風を送るようにしました。
![](https://www.chieterrace.net/wp-content/uploads/2019/07/IMG_20190719_080055.jpg)
サイドカバーに2つの冷却ファン
・SSDにヒートシンク装着
・ヒートシンクの2枚重ね
・冷却ファンでの送風
これらの対策で、70度近くなっていたものが、55度くらいで安定するようになりました。
こういったカスタマイズできるのも、自作PCならではです。
ヒートシンクが698円、冷却ファンが998円と、たった1,700円で自分のパソコンの調子をよくすることができるのは、自作機ならではのことです。